商品コード:1380-042[PHILIPS] B.ワルター/ ブラームス:交響曲4番Op.98
商品コード: 1380-042
商品詳細:各社から出ているワルター/ニューヨークのブラ4だが英国プレスは極めてレア。1951~53年に全曲録音された中で4番が最初の1951年録音。残り3曲は1953年。ワルターにとって4番は自信を持って取り組んだ作品。意外な程速いテンポで晩年のステレオ録音には望むべくもない力強さ、エネルギー、安定感全てが揃っており、全て楽器が生き生きとふくよかな音を出す。よく聴き込めば細部にまで練り上げられたワルターの哲学すら感じ取れる絶対的名演に間違いない。ワルターのブラームスといえば一般には1959年頃のコロムビアso.とのステレオ録音ばかりが注目されるが、ニューヨークpo.とのモノラル録音にはステレオ録音にはないダイナミックなパワーとエネルギーが出ている演奏である。更には1934年のBBC放送o.との初回SP録音がある。ウィーンpo.とは録音がないが、その代わりとなるのがBBC放送o.である。また1951年のニューヨークpo.とのスタジオ録音以前に少なくとも4回のニューヨークpo.とのライブ録音があり、それらを加味すると、ワルター/コロムビアso.とのステレオ録音の方が例外的な録音といえる。LPで聴ける演奏はBBC放送o.、ニューヨークpo.、コロムビアso.の3種だけであり、一つだけ採るとすればニューヨークpo.とのモノラル録音以外あり得ないほどの名演といえる。確かにコロムビアso.とのステレオ録音は音質が良いが失ったものも大きい。整然と整った「中庸の美」はコロムビアso.とのステレオ録音での美点だがそれはワルターの最晩年の数年だけの姿でしかない。年老いてそのような形にならざるを得なくなった指揮者の最後の妥協点なのである。ワルターの本質はそこではない。ニューヨークpoとのモノラル録音で聴くことのできる白熱した熱気こそがワルターの原点である、ワルターその人なのだろう。
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