商品コード:1380-005n[ETERNA] J.E.ケーラー(org) / バッハ:フーガの技法BWV.1080
商品コード: 1380-005n
商品詳細:オルガン・ソロによるフーガの技法は録音が多い。ヴァルヒャに代表されるだろう。個性の出る曲種でもあり、他者の演奏を聴くことで更に面白さが増し、ヴァルヒャの位置も明確になる。盤面を光に当てると、ギザギザがはっきりと浮かび上がり、高音質を物語る。東側の小さな町、ナウムブルグにある聖ヴェンツェルス教会のOrgを使用。大音量も出るが、小型Org的な繊細な音質がよく出た近代スタイル。少なくともヴァルヒャより面白いと思う。長ステレオ見開中入両面ツヤペラWジャケットが最初。オルガンのヨハネス・エルンスト・ケーラー(1910-1970)は旧西ドイツ、ニーダーザクセン州ヘルムシュテットの生まれ。ライプツィヒ音楽院で学び、カール・シュトラウベ(Karl Straube, トーマス教会のオルガニスト)やギュンター・ラミン(Günther Ramin, のちのトーマスカントル)に師事。1949年以降、ワイマールの音楽大学(フランツ・リスト音楽大学ワイマール)のオルガン教授となり、後進を多数育てた。同時にワイマール市教会(Herderkirche) のオルガニストを務め、トーマス教会における伝統をワイマールに継承した。ETERNAの複数人による最初のバッハ:オルガン作品全集の一人として参加。ブクステフーデ、ラインベルガー、レーガーなどの作品も録音している。演奏スタイルは、カール・シュトラウベの流れを汲む「ロマン的バッハ解釈」で、荘厳で重厚な音色が特徴で特にワイマールのヘルダー教会のクリスティアン=シルバーマンのオルガン(18世紀の銘器)を使った録音は貴重である。ケーラーは、ナチ時代から戦後にかけてオルガン界を支え、特に東独ではバッハ伝統の担い手と見なされていた。彼の演奏スタイルは古典的でロマン主義的な表現(テンポの伸縮、豊かなレガート)を重んじるものだが、当時のバッハ解釈を知る上で貴重といえる。東独のオルガン文化を牽引した人物である。フーガの技法は1967年の聖ヴェンツェルス教会での録音でロマン的・荘重な古典的でノスタルジックな演奏が充分に楽しめるETERNAならではの録音。ETERNAにはオルガン録音が大量にあり、モノラル期からオルガンの録音にはノウハウを持つ。音質は非常に良い!
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