商品コード:1381-059[Concert Hall] P.モントゥー/ ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
商品コード: 1381-059
商品詳細:これはピエール・モントゥー(1875年-1964年)が没した年、つまり89歳の時に録音した最期の幻想交響曲。幻想交響曲はモントゥーの得意曲であり、1930年にパリso.、1945年サンフランシスコso.、1950年サンフランシスコso、1958年ウィーンpo.と、この録音以前に4回の録音がある。これが最後の1964年に北ドイツ放送so.との録音となった。1958年ウィーンpo.が最も有名で高音質DECCAチームによるRCA録音でもあった。この録音は1965年度フランスACCレコード大賞(Académie Charels Cros)並びにADFレコード大賞 (Académie du Disque Français)に輝いたLPである。ミュンシュの「幻想交響曲」も大変有名だが、モントゥーは長年演奏してきた中での最終到着地に辿り着いた演奏であり、その境地が遺憾なく発揮された名演である。このドラマチックな展開は流石のミュンシュも頭を垂れるしかないレベルのものだろう。スペシャリストとして他の指揮者の追随を許さない所まで達したといって過言ではない。オケの北ドイツ放送so.もフランスのオケではないが、イッセルシュテットが鍛え上げた一流の楽団である。1940年代には渡米し、米国のオケの発展に大きな貢献を残した指揮者である。最後は1961年にロンドンso.の首席指揮者となり、亡くなるまでその地位にあった。コンサートホール・レーベルがいかにモントゥーの出演を獲得したか不明だが、この大物指揮者により長らく音楽家のレベルについて弱点を持っていたコンサートホールの汚名返上に大きく寄与したことは間違いない。モントゥーは4枚程度の録音をコンサートホール・レーベルの残した。これだけの大物がマイナー・レーベルを選んだ理由はモントゥーの縛られることを嫌う性格にあるような気がする。同じ時期に、かのシャルル・ミュンシュやカール・シュールヒトもコンサートホールに録音していてハードルが低くなった事もある。コンサートホールは比較的音楽家に対し自由を尊重するレーベルであり、北ドイツ放送so.の扱いやすさもあったと思われる。こうしてモントゥー最期の「幻想交響曲」が世に出た。結果的に2つのディスク賞に輝いた名演として語り継がれる録音となった。チープレーベルとして扱われるコンサートホールだが、第一級の内容も多く。この録音はその最たる好例である。
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