商品コード:1381-020[L'OISEAU LYRE] R.ヴェイロン・ラクロワ(pf) 他/ モーツァルト:Pf五重奏曲K.452, カッサシオン変ホ長調(偽作)
商品コード: 1381-020
商品詳細:モーツアルトのピアノと管楽のための五重奏曲 変ホ長調 KV452は ピアノと4本の管楽器(オーボエ/クラリネット/ファゴット/ホルン)という珍しい編成で書かれ、1784年、モーツァルトがウィーンで超売れっ子だった頃に作曲された。ピアニストとして人気者だったモーツアルトはこの時期に集中してピアノ協奏曲をこの年だけで6曲作曲している。ピアノと管楽のための五重奏曲という分野はモーツアルトが開拓したといってよい程で自分でも手紙で、「自分の最良の作品だ」と述べている。実際ベートーヴェンも同様の構成の作品をこの12年後に書いたが、モーツアルトのレベルには達していないことは明らかである。アインシュタインは以下のように述べている--『モーツァルトがこの作品で協奏曲的なものとの境界線に触れながら、しかもこの線を踏み越えない感情の繊細さはただ感嘆すべきもので 凌駕しうるものではない』--。1950年代にK.452の名盤とされる録音が数曲録音されている。ギーゼキング(p)/シドニー・サトクリフ(ob)/バーナード・ウォルトン(cl)/デニス・ブレイン(hrn)/セシル・ジェームス(fg)の英COLUMBIA盤もその一つ。知名度こそギーゼキング盤に譲るが、R.ヴェイロン・ラクロワ(pf)P.ピエルロ(ob)J.ランスロ(cl)G.クルシエ(hr)P.オンニュ(fg)のL'OISEAU LYRE盤も同じ時期に肩を並べる名盤である。こちらの録音年は恐らく1954-5年頃と思われる。ギーゼキング盤がベートーヴェンとのカップリングであるにの対し、ラクロワ盤はモーツァルトのカッサシオンとのカップリングである。問題はこのカッサシオンでケッヘル番号のない偽作と思われる。Ob・Cl・Hr・Fgのための四重奏曲となっていて、該当する曲はモーツァルトの作品には存在しない。当時モーツァルト作とされていた管楽四重奏曲または編曲と思われる。御存じの方は情報をいただけるとありがたい。A面K.452の4人の管楽奏者がそのまま登場できる都合の良い曲だったのがカップリングされた理由だろう。ラクロワ盤は全員フランスの奏者たちによる演奏で、そのあたりにギーゼキング盤との違いが出るようだ。穏やかで平和な薄日が差し込むような風情の名盤である。なお、ここで登場するJ.ランスロ(cl)P.ピエルロ(ob)の二人はLes Discophiles Françaisに1956年リリー・クラウスとも再録音(DF 164)している。こちらがDFより先の録音となる。
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