商品コード:1381-016[ALPHA] アンフィオンEns./ モーツァルト:Fl四重奏曲(全4曲)/1番K.285, 2番285a, 3番K.285b(K.Anh 171), 4番K.298
商品コード: 1381-016
商品詳細:アンフィオン・アンサンブル(Amphion Ensemble)は1967年ベルギー・ブリュッセルに拠点があったフルート・四重奏団である。メンバー構成はフルート:カール・レンスキー(Karl Lenski)、ヴァイオリン:志田とみ子(Tomiko Shida)、ヴィオラ:ウラジミール・クレジャ(Vladimir Krejza)、チェロ:カルロ・シュミッツ(Carlo Schmitz)の4人。ヴァイオリン+フルート、ヴィオラ、チェロというフルート・四重奏曲に特化したような構成である。日本人の女性ヴァイオリン奏者である志田とみ子は長野県松本市生まれ、幼少期より、鈴木鎮一氏にヴァイオリンを師事。1959年ベルギーのブリュッセル音楽院に留学し、アルトゥール・グリュミオーに師事。1960年、コンセルヴァトワールでグランプリを獲得し、卒業。1961年ミュンヘン国際音楽コンクールに1位なしの2位入賞。ブリュッセルに定住し、欧州を中心に世界的に活動を開始してブリュッセル国立歌劇場(モネ劇場)管弦楽団の首席Vn奏者となる。またブリュッセル音楽院の室内楽科の教授を長年務めた。2013年にはブリュッセル弦楽四重奏団(P.コシュ/志田とみ子/T.ネイス/L.ドゥエーズ)のメンバーとして来日した。アンフィオン・アンサンブルとしての録音はLPで4点ほどで全てベルギーレーベルから出ている。モーツァルトはこの1枚だけで、この曲に合わせたかのようなメンバー構成である。カール・レンスキのゆったりしたテンポで始まり、志田とみ子の情感的なヴァイオリンソロがとても印象的且つ個性的な演奏である。特に志田とみ子のソロは一度聴いたら耳に焼き付くようなヴィヴラートが豊かに鳴る音で、師であるグリュミオーの強い影響を感じる。殆ど知られていないLPだが、これはかなりの大物級LPといえる。1960年代初期のモノラル録音と思われる。1950年代風の名人芸で塗り固めたような類稀な名演である。まるでフルート:カール・レンスキーとヴァイオリン:志田とみ子の2重奏に伴奏が付いたかのような名人がぶつかり合う白熱した演奏に驚いた。こんなモーツァルト:フルート・四重奏は聴いたことがない。1959年に単身ベルギーに渡った志田とみ子という奏者に俄然興味が湧いてしまう。期待を持たず聴いたこのモーツァルト:Fl四重奏曲には大きな驚きが待っていた!
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