商品コード:1382-040[COLUMBIA] N.ミルシテイン(vn)/ プロコフィエフ:Vn協奏曲1番Op.19, Vn協奏曲2番Op.63
商品コード: 1382-040
商品詳細:英国ではSAX 5275が英初出、当盤はそのフランス盤。1番がジュリーニ/フィルハーモニアo.、2番がブルゴス/ニューフィルo.の録音。ミルシテインのVnで聴くと、曲のグレードさえ上がったように感じるから、演奏の質というものは恐ろしい。これ以上、品の良いプロコフィエフは無いだろうと思える程、ノーブルという言葉がこれ程ぴったりくる人もいない。絹の肌触りという形容が実感できる。その為、曲の印象も随分と違って聴こえる。改めて曲の良さを認識できる。シゲティとは対極にある録音。但しミルシテインの美音を聴く為の録音で、プロコフィエフらしさを味わうのはこれでは綺麗過ぎる。ロシア系オーケストラの録音でないとプロコフィエフらしさは出ないと言える。ソロだけ見ればこれ以上美しい演奏は滅多にない。プロコフィエフは元々協奏曲を得意としておらず、ピアノ協奏曲第1番も好評ではなかった。しかしはポーランド出身のヴァイオリニストだったパウル・コハンスキの助力を借りて2曲のヴァイオリンのための協奏曲を書いている。1番は1923年のパリで初演されたがその評判は芳しいものではなかった。しかし初演の翌年にヨーゼフ・シゲティがプラハの国際現代音楽祭でこのヴァイオリン協奏曲を演奏したことで作品の評価は高まり、定着していった。シゲティはこの作品が気に入り、多くの場所で取り上げたことによってメジャーヴァイオリン協奏曲となっていった。プロコフィエフはシゲティの事を「私の協奏曲の最高の理解者」と呼んで二人は親密な関係を結んでいくことになる。シゲティの録音は名演とされるが、実際ミルシテインのノーブルな音で演奏されるこの曲がより作品を美しい曲と感じさせてくれる。ミルシテインの後でのシゲティがどこか粗っぽく感じてしまうのである。プロコフィエフの協奏曲といえどもミルシテインがやればそれは比類なき名曲へと姿を変えることになる。ステレオ・オリジナルの入荷は少ない!
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