商品コード:1383-036[SUPRAPHON] V.スメターチェク/ リムスキー・コルサコフ:組曲「金鶏」, 組曲「フェヴォローニャの物語」
商品コード: 1383-036
商品詳細:リムスキー・コルサコフの2つの組曲を収録したV.スメターチェク指揮プラハso.による入荷の少ない珍しい1枚。A面の組曲「金鶏」はリムスキー=コルサコフが作曲した最後のオペラ(15作目)に当たる。1907年の作品であるが、リムスキー・コルサコフはオペラの完成以前に、演奏会用組曲を作る構想を抱いていた。手始めに全曲のうちから「序奏」と「婚礼の行列」を抜粋し、1908年2月16日にパリで開催されたロシア音楽演奏会でフェリックス・ブルーメンフェルトの指揮により初演を行っている。だが、リムスキー=コルサコフは作業に取り掛かることなく急逝してしまい、組曲はリムスキー=コルサコフの未亡人ナジェージダの要請により、生前のプランに即して、娘婿のシテインベルクおよびグラズノフが共同してまとめ上げた。「オペラ『金鶏』からの4つの音楽的絵画」と名付けられ1909年にユルゲンソン社から出版されている。構成は全4曲である。本人が書いた「序奏」と「婚礼の行列」は破棄されたと思われる。現在では当LPの4曲が組曲「金鶏」として演奏される。B面の「見えざる街キテージと乙女フェヴォローニャの物語」は1907年に上演された全4幕のロシア語のオペラ。リムスキー=コルサコフの生前に上演された最後のオペラである。しばしば「ロシアのパルジファル」と呼ばれ、実際明らかに『パルジファル』をモデルのひとつにしているが、『ニーベルングの指環』の影響も見られる。もちろん19世紀以来のロシアのオペラの伝統にも従っている。このオペラはロシア語圏以外で上演されることはまずない、録音もない。演奏時間は3時間10分。リムスキー=コルサコフの愛弟子であるマクシミリアン・シテインベルク(1883- 1946)により演奏会用の管弦楽組曲がある。当LPの通り4曲からなる。現在ではこの組曲が僅かに録音される程度である。2曲ともリムスキー=コルサコフ本人の編曲ではない。プラハ交響楽団の初代首席指揮者であるスメターチェクがこれらを取り上げたことは面白い事実である。ヴァーツラフ・スメターチェク( 1906 - 1986)はプラハ生まれの指揮者。1930年から1933年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団に入団し、1934年から1943年までチェコ放送局の指揮者ならびに編集者を務めた。専らコンサートの指揮者であったと言えるが、オペラについても熟知していた。その幅広い活躍から「チェコのカラヤン」と称されたという。チェコにおける大物指揮者の一人。音楽評論家の宇野功芳は、こう書いている---「チェコ・フィルの楽員から『音楽的にはノイマンよりスメターチェクのほうが断然上なのだが、ノイマンの政治力がすごいのでスメターチェクが目立たないでいる』と聞いた」---。アンチェル、ノイマンと共にSUPRAPHONにおける重要な指揮者。スメターチェクは冷静なアンチェルより、ややロシア系指揮者のような爆演スタイルも持つタイプらしい。ダイナミック・レンジの幅が広く、色彩が強い演奏である。音楽が活き活きとし、生命感が溢れ出る!
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