商品コード:1383-019n[SUPRAPHON] K.アンチェル/ マーラー:交響曲1番「巨人」

[ 1383-019n ] Gustav Mahler - Česká Filharmonie Řídí Karel Ančerl – Symphony No. 1 In D Major


通常価格:¥ 15,400 (税込)

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商品コード: 1383-019n

作品名:マーラー:交響曲1番「巨人」/-- I. Langsam. Schleppend = Volně. Plíživě--2.Kräftig Bewegt = V Mocném Pohybu--3.Feierlich Und Gemessen = Slavnostně A Uměřeně(First half)-- | --3.Feierlich Und Gemessen = Slavnostně A Uměřeně(second half)--4.Stürmisch Bewegt = V Bouřlivém
演奏者:K.アンチェル指揮チェコpo.
プレス国:旧チェコ・スロバキア, Czechoslovakia
レーベル:SUPRAPHON
レコード番号:SV 8278
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:8/7
評価/ジャケット:A : 裏面にテープ留めあり, 軽度の書き込みあり
キズ情報:A面9時に微かに3回出る点あり
レーベルタイプ:【旧チェコ・スロバキアでの国内仕様・ステレオ・オリジナル】---赤/銀三角ステレオ, グルーヴガード厚, Ⓟ1965, マトリクス:E 553 H A/E 554 Z B, 1965年製造分, Manufacturing Date Code (実際に製造された年/月を示す・ない場合はCopyright Year Codeと同年):63.1(ステレオ最古)
ジャケット:【旧チェコ・スロバキアでの国内仕様・ステレオ・オリジナル】---共通デザイン・折返両面紙, 6時にSTEREO SUPRAPHON, ⓅⒸなし, ジャケ裏年号:なし(ステレオ最古)
トピックス:【初入荷の国内仕様・ステレオオリジナル】---1964年1月19-21日プラハ・芸術家の家(ルドルフィヌム)・ドヴォルザーク・ホールSUPRAPHONスタジオにてモノラル/ステレオ録音, 録音技師:František Burda, プロデューサー:Ladislav Šíp, 録音監督:inž. Josef Platz / Stanislav Sýkora, 1964年Supraphon A. S.によりコピーライト登録・1965年頃国内仕様分がSUPRAPHON:DV 6155/SV 8278(当装丁)にて初リリース, 1966年輸出仕様分がSUPRAPHON:SUA 10675/SUAST 50675(赤/銀SCレーベル)にて初リリース, これは旧チェコ・スロバキアでの国内仕様の初年度リリース分・ステレオ・オリジナル(当社初入荷), 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+ 大推薦!

商品詳細:カレル・アンチェル(1908-1973)は南ボヘミア地方の裕福なユダヤ人一家に生まれた。そのことがアンチェルの人生に暗い影を落とす。ユダヤ系であった為に、ナチスに家族全員収容所に入れられる。収容所を転々とした挙句、1942年、アンチェルの両親と妻と子供は、アウシュヴィッツでドイツ兵によって虐殺される。そして、アンチェルは、テレジンの収容所でひとり終戦を迎えた。終戦後、崩壊寸前だったプラハ放送交響楽団を2年で世界的なオーケストラに仕立て上げ、1950年にはクーベリックの去った後こちらも悲惨な状況にあったチェコ・フィルに就任、4、5年で世界的水準にレベルアップさせた。'50年代後半には一流オケとして世界中を演奏旅行に出掛ける。日本への来日は1959年、そのとき偶然ウィーン・フィル初来日が重なったが、その時のチェコ・フィルの充実したアンサンブルはウィーン・フィルを凌いでいたという。1968年、チェコで起こった自由化・民主化の運動を鎮圧させる為に、ソ連はワルシャワ条約機構軍を進駐させた。いわゆるチェコ事件である。そのときたまたまアメリカ演奏旅行中だったアンチェルは、かねてよりチェコ政府に対して反感を抱いていたこともあり、チェコ・フィル、プラハ音楽アカデミー教授を捨ててカナダに亡命する。そして前指揮者の退任が決まっていたトロント交響楽団に着任する。が、その後は肝臓疾患と糖尿病に苦しみ、ほとんど目立った活躍をすることなく、1973年に異国の地でこの世を去る。65歳だった。代表作である「新世界より」は圧倒的な人気を誇り、アンチェルは日本でブレイクした。アンチェルが去った後、チェコ・フィルがあの輝きを取り戻すことはなかった。悲惨な人生を体験したアンチェルの音楽は押しなべて優しく感じる。上品であり押し付けがない。ターリヒと並び称されるべき指揮者だろう。マーラー:交響曲1番はあまり知られていない録音だが、アンチェルは第1番と第9番をスタジオ録音している。ユダヤ系の音楽家であるアンチェルにとってマーラーは嫌悪の対象となる作品のはずだが演奏会ではマーラーを取り上げていたらしい。アンチェルのマーラーは濃厚ではない。ロマンテックな部分を可能な限り削った贅肉を削ぎ落としたスタイルで完結する。肥大化した姿こそ嫌悪の対象になるのだろう。簡潔に語られたマーラーこそがアンチェルが許容できるものであったはずである。それでも1964年の録音である、温かみのあるチェコフィルの音にはほのぼのとした温もりがあり、ナチスの影を追い払い、純粋な芸術へと昇華してくれる。

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