商品コード:1383-010[VANGUARD] J.シゲティ(vn)/ モーツァルト:Vnソナタ集Vol.5/Vnソナタ35番K.379, 36番K.380, 42番K.526
商品コード: 1383-010
商品詳細:シゲティのモーツァルト:ソナタは計6枚分の録音があり、米国では3枚入りの箱2つで販売。欧州では独ELECTROLAが6枚組の箱で出していた。但し擬似ステレオで米・独とも盤は薄く、音質もあまり冴えなかった。何故日本盤の登場かと言えば、米・独よりこのキングの溝付きプレスが最も厚く、音も良いからである。米と同じく1968年の発売。これをベストと考える。逆輸入の形だが、この盤が海外にあったのも頷ける。スタイルは超個性的シゲティ節。モーツァルトらしさは皆無。録音は15曲とも1955年モノラル録音である。内、最初の3月のG.セルとの2曲(K. 454/K. 481)は、翌1956年米COLUMBIA:ML 5005にてモノラル発売された。しかしミエチスラフ・ホルショフスキと録音した残りの13曲は長くお蔵入りとなり、1968年になってようやく、全15曲入りの全集盤が米VANGUARDから発売された。3枚組の箱×2巻で全て疑似ステレオ出に発売となった。1968年の米VANGUARD盤は薄いプレスで音質も褒められたものではない。何故か日本ではキング・レコードによりライセンス製造され、日本VANGUARDからバラ6枚(未確認)で発売されたらしい。キング・レコードの1968年盤は溝のある厚手盤で米VANGUARDの2倍近い重さがある。以前に音質比較した事があるが、日本VANGUARDの方が落ち着いた音質で良かった記憶がある。当音源に関しては日本盤が上だと断言できる。日本盤も疑似ステレオだが全くそうは感じられない良い音である。また日本盤の方が入手が難しいようである。これはその中の1枚(Vol.5)であるが米VANGUARD盤に満足の行かない方にはお勧めしたい。LP発売にホルショフスキとの13曲ではモノラル盤は存在しない点を強調したい。米VANGUARD所有のマスターが疑似ステレオなのでモノラル盤の製造はできないのである。最近CDなどでモノラルのマスターテープから制作したモノラルCDが出たらしいが、20000年代に1955年音源が果たして正常な音質を保っているか甚だ疑問が残る。日本盤は良く出来ており、満足いただける内容と信じる。但しシゲティの録音という限定条件の話で、シゲティ・ファンの方限定としたい。モーツァルト作品としての完成度は別の話である。
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