商品コード:1384-043n[MELODIYA] M.ルボツキー(vn)/ ブラームス:Vnソナタ1~3番, F.A.E.ソナタ~スケルツォ
商品コード: 1384-043n
商品詳細:ルボツキーとしては晩年の録音だが、このブラームスは特別声を大きくして推薦したい。おそらく今までのこの曲の観念を覆す程の穏やかな演奏。非常にゆっくりしたテンポで始まる1番。一音一音愛しむように弾かれたのを聴き、これこそ"雨の歌"という曲想にぴったりくるのではないかと感じた。フォルテも強く鳴らさず、優しい雨を暖かい部屋から窓越しに見ている情景をイメージした。他の録音を聴く気がしなくなる。有名な演奏家の録音が全てではないという見本のような録音! この演奏をブラームスのトップとしておかしくない。ピアニストのリュバ・エドリナはボロディン四重奏団のリーダーで第1Vnのロスティスラフ・ドゥビンスキーの妻である。マーク・ルボツキー(1931 - 2021)は旧ソ連のレニングラード生まれ。1938年、7歳でモスクワ中央音楽学校でヴァイオリンを学び始めた。その後、モスクワ音楽院に進学し、アブラム・ヤンポリスキーやダヴィド・オイストラフに師事した。1951年、ベルリンで開催された世界青年学生フェスティバルで入賞。1956年ザルツブルク国際コンクールで入賞した。 1958年にはモスクワでチャイコフスキー国際コンクールに出場し4位に入賞した。後にモスクワのグネーシン音楽院で教師を務めた。ルボツキーは1970年頃から海外に渡航できるようになり同年の夏に渡英し、ブリテン自身の指揮のもと、ブリテン:ヴァイオリン協奏曲の録音を行っている。ルボツキーは1976年にオランダに移住し、アムステルダムのスウェーリンク音楽院とロッテルダム音楽院で教鞭を執った。その後ドイツに移住し、ハンブルク音楽演劇大学で教鞭を執った。ルボツキーはハンブルクで亡くなった。アルフレート・シュニトケの音楽の擁護者であり、シュニトケは自身の作品のいくつかをルボツキーに献呈している。ヴァイオリン奏者のエリザベス・ウィルソンは2021年頃マーク・ルボツキーの回想録を出版した。エリザベス・ウィルソンは1960年代後半、音楽院の学生であったが、ルボツキーのロンドン公演やアムステルダム公演に助手として参加している。米国でもコンサートツアーを行っている。1963年にモスクワでシュニトケのヴァイオリン協奏曲第1番を初演した後、シュニトケとブリテン作品の擁護者となった。有名なヴァイオリン奏者ではなかったが、2000年頃初めて聴いたブラームス:Vnソナタ集には心底驚かされた。これほど穏やかで優しい演奏は聴いた事が無かったからである。名演といわれる大家の演奏に納得できない方にはこれが答えとなるだろう!
M.ルボツキーの在庫一覧へ









