商品コード:1384-017n[SUPRAPHON] J.スーク(vn) A.ナヴァラ(vc)/ ブラームス:二重協奏曲Op.102, 悲劇的序曲Op.81
商品コード: 1384-017n
商品詳細:チェコ・オリジナル録音。スーク/アンチェルというよりは、ナヴァラの参加が目玉となる録音。予想通り、ナヴァラは冒頭からズシリと重い音を聴かせる。落ち着いたテンポを彼が作り出す。アンチェルの方が、ナヴァラに引きずられているように感じるほど。そこにスークのVnが軽快に入ってくる。Op.77のVn協と比較すると、いまひとつ人気が薄いOp.102だが、実に面白い曲である。特にチェロの比重が大きいので、Vc協のないブラームスとしては貴重。オーディオファイル並みの音質!1950年代よりSUPRAPHONはレコード産業を国策として一大輸出産業に育てるべく考えの基に、簡素な国内仕様と豪華な輸出仕様の2種並存体制をとっていた。更に1960年代に入ると国際的な大作には西側音楽家を招いてチェコのオケと共演録音を行うことでチェコの音楽環境の国際化とビジネス強化を図った。中でもチェロ奏者としてチェコに最も貢献したのがフランス人奏者のアンドレ・ナヴァラであった。ナヴァラは以前より様々なレーベルを渡り歩くような録音歴があり、本人も固定化を嫌っていたと思われる。1953–1966 年にプラハで度々録音を行いSUPRAPHONから多くが発売された。この録音もその一つである。ブラームス:VnとVcのための二重協奏曲、Vnと指揮者、オケがチェコだが、そこにVcのナヴァラが加わることで国際色が出る。もし全員がチェコ人演奏家だったなら単なるローカル録音で終わっていただろう。ここでナヴァラの参加が物を言うのである。1963年の録音で音質も大迫力で最初に出てくるナヴァラのソロがこの録音を決定付けている。十分に国際市場で勝負できるレベルの内容である。K.アンチェル指揮チェコpo.のオケはベルリンやウィーンにはない独特の弦の優しさがあり、更にアンチェルは敢えて果敢に攻めた展開を見せる。完全に国際セールスを意識した本気モードの火花散る協奏曲となっている。スークも気品あるビブラートで途中から参戦。三つ巴だが調和のとれた秀演となっている。ナヴァラ参加が大きく寄与した録音!
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