商品コード:1384-004[DGG] C.ヘンケル(vc) / コダーイ:無伴奏VcソナタOp.8, バッハ:無伴奏Vc組曲3番BWV.1009
商品コード: 1384-004
商品詳細:ジャケットの本人の名前の下に--クリストフ・ヘンケル(チェロ)、1968年ドイツ産業連盟(BDI)文化サークル奨学生、1976年特別版--と書かれた Special Editionでレコード番号も253---ではなく0666 --で始まる特別な番号が用いられる。レーベルは通常の1970年代の青2本線レーベルだがジャケットが通常のDGGの1970年代とは異なる。奨学金を受け取って勉学に励んだ特待生に与えられた録音機会だったようである。DGGではデビュー・シリーズと称して若い音楽家のための録音シリーズを用意していたがそれとは異なるシリーズ。聴けば解かるがデビュー・シリーズの演奏家とはまるでレベルが異なる。プロも顔負けの凄い演奏である。A面がコダーイの無伴奏Vcソナタ、B面がバッハの無伴奏Vc組曲3番のカップリングである。コダーイは1970年代録音とは思えない重量級の重たい音が出てくる。遅いテンポで語るように弾くスタイル。B面のバッハは非常にスケールの大きなスタイルで一流のチェロ奏者の同一曲の録音と比較しても何ら遜色のないレベル。落ち着いた雄大なテンポとリズムで語られる演奏は1970年代ではフルニエのFestival 録音にも劣らないクオリティを持つと信じたい秀演である。1984年にはAmiata EmozioniにCD(AE 1035-6)で全曲録音を果たした。クリストフ・ヘンケル(1946-)はドイツ・マールブルク生まれのチェロ奏者。GU.ビューローに6歳の時に師事し、ドイツのヤング・アーティスト・コンクールで1位を獲得した後、DAADとドイツ産業文化協会の奨学金を得て、アメリカでヤーノシュ・シュタルケルに師事した。インディアナ大学でシュタルケルの助手となり、「アーティスト・ディプロマ」を授与された。ドイツ産業に対する文化奨学金は、インディアナ大学の「出演者証明書」と「Enlow Young Artists Award」を対象として与えられ、ヘンケルは1971 年、ニューヨークのウェットベワーブスで「アーティスト・ディプロマ」および「ヤング・コンサート・アーティスト」の資格を取得。イリノイ州立大学に任命され、その後ミシガン州立大学に招待されて、教師としてのキャリアを継続した。ハンブルク北ドイツ放送交響楽団とフランクフルト・ヘッセン放送交響楽団の首席チェロ奏者を数年間務めた後、ドイツのフライブルク音楽大学に招かれ、26歳にして最年少のドイツ人教授となった。この職を43年間務め、国際的なコンサート活動と教育に全力を注いだ。現在はドイツのトロッシンゲン音楽大学で教鞭を執っている。エーリヒ・ラインスドルフ、ヴァーツラフ・ノイマン、エリアフ・インバルといった著名な指揮者と共演を行った。娘のスザナ・ヨーコ・ヘンケルはヴァイオリン奏者として活躍している。これは1976年頃の録音で当時30歳。新人と呼ぶには完全に出来上がった一流の腕前である。これまでの若手奏者と同一視することはできない超が付く大物チェロ奏者。LPで全曲録音を聴いてみたかった。ドイツ・バッハ・ゾリステンのメンバーでもあった。
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