商品コード:1385-017[VSM] J.B.ポミエ(pf)/ モーツァルト:3つのPf協奏曲K.107(J.C.バッハPfソナタの編曲), きらきら星変奏曲K.265
商品コード: 1385-017
商品詳細:わずか15歳の少年の曲に、何故これ程多くの録音が集まる? K.107は3曲から成り、ソロ・パートはJ.C.バッハからの借り物ながら、巧みなオーケストレーションによって、モーツァルトの曲として完成度が高い。オーリアコンブのオケは、多くの録音の中でもトップレベルのオーケストレーションが楽しめる。そして、J.B.ポミエは根っからのモーツァルト弾き。モーツァルト本人のピアノを最も意識する演奏。モノ/ステレオ同時発売だが、どちらもご機嫌な演奏。これはモノラル・オリジナルでFALP 895というAPの付かない番号は存在しない。ステレオも存在するが当然高額となる。モノラルの完成度は高い。モーツァルトは当時から親交の厚かったヨハン・クリスチャン・バッハ(1735 -1782)のクラヴィア・ソナタ「作品5」(出版は1768年)から編曲。クリスチャンはヨハン・ゼバスティアン・バッハの末子。イタリアでデビューした後、主にロンドンに住み、オペラ作曲家として、およびコンサートの開催によって名声を得た。モーツァルトは1764年、父レオポルトに連れられてロンドンを訪れていたJ.C.バッハと仲良くなる。モーツァルトのピアノ・ソナタのギャラントな作曲様式は、ヨハン・クリスティアンのそれに影響されている。1770年頃にモーツァルトははクリスチャンの『6つのピアノ・ソナタ』Op.5の第2/3/4曲をオーケストラ付きの協奏曲、「3つのピアノ協奏曲 K.107」に編曲している。本人の承諾の上であったと思われる。実際には1770年から1772年にかけて、ザルツブルクで作曲された可能性が高いことが判明している。作曲後、未出版のままモーツァルトの死後発見され、ケッヘル番号第1版で「K.107」と名付けられた。ピアノ協奏曲としての通し番号は付かない。オリジナル作品ではない為、モーツァルトの「ピアノ協奏曲全集」には含まれない場合が多い。初期のピアノ協奏曲(第1番から第4番)と同様に、他の作曲家が手掛けた作品を基に編曲されたものであり、本当のオリジナルのピアノ協奏曲は5番 K.175からとされている。とはいってもクリスチャン・バッハのOp.5とはまるで別の曲のような印象を受けるほど洗練されていて、モーツァルトらしさは随所に感じられる。ジャン=ベルナール・ポミエ(1944-)は、フランス、ベジエ生まれのピアニスト。パリ国立音楽院でイヴ・ナットやピエール・サンカン、ウジェーヌ・ビゴーに師事する。1964年、フランスEMIで華々しいデビューLPを録音した(FALP 805/ASDF 805)。時期的にこの人は最初からステレオ発売があった。そのデビューLPにもモーツァルトが1曲あり(Pfソナタ7番K.309)、元々モーツァルト弾きであり、モーツァルトを得手としていた事が分かる。永遠の少年モーツァルトの像を体現したかのような理想的演奏!
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