商品コード:1387-053[VDP(EMI)] E.ハイドシェック(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ集/ Pfソナタ23番Op.57「熱情」, 26番Op.81「告別」
商品コード: 1387-053
商品詳細:同じEMI録音だが、ハイドシェックの名を世に知らしめたベートーヴェンのPfソナタ全集より前に発売されたモノラル録音。ただし、何故かジャケット表記はステレオとなっている。「熱情」「告別」という2大タイトルを収録した青いペラジャケット入りの珍しい一枚。「熱情」は意外にも穏やかで、当時の若手としては珍しい渋い演奏。しかし、瞬発力を生かした目の覚めるような展開に、秘めたる才能がこぼれている。1958年にベートーヴェン:Pfソナタ29番(FALP 493)でデビューし、1960年頃までにFALP 583(32の変奏曲Op.191)とFALP 639(23/26番)の3枚のベートーヴェン:Pf作品を録音している。その後、27歳の時にアンドレ・シャルランに才能を認められ、彼のCharlinレーベルに1963年録音のSLC 18(31/32番)と1965年録音のSLC 19(28/30番)の4曲2枚を録音した。そもそもハイドシェックはデビュー録音がべートーヴェンのソナタ29番だったが、これらの録音に自信を得たのかVSMに移籍すると1968-73年にかけてべートーヴェンのPfソナタ全曲録音を成し遂げた。それは今もって評価の高い録音だが、発端となったのは、やはりシャルラン録音だったと思われる。全集以前には3枚のモノラル録音があり、当盤はその3枚の一つである。フランスでは青い紙ジャケット入りで発売された。イタリアでも1967年にLa Voce Del PadroneからSQIM 6390なる番号で発売された。レーベルにはstereo/monoの両方の記載があるが実際に聴いたところほぼモノラルだった。当時はイタリアでもステレオが戦略上重要だったらしい。当然フランス盤は安価ではないが、イタリア盤は疑似ステレオと紛らわしいプレスである為、安価に抑えた。一種のお買い得品である。しかしモノラル期のハイドシェックの若さと洗練された情熱はしっかり伝わる音質とプレスである。
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