商品コード:1387-043p[VSM] A.チッコリーニ(pf) / スカルラッティ:ソナタ集(13曲)/K.1, K.9, K.64, K.87, K.159, K.239, K.259, K.268, K.377, K.380, K.406, K.432, K.492
商品コード: 1387-043p
商品詳細:アルド・チッコリーニ( 1925- 201)のデビュー録音は1950年4月28日にSPで録音したスカルラッティ:ソナタ集(K.259/64/1/492/268)の5曲で始まった。イタリア・ナポリ出身のチッコリーニにとっては自然な流れだったようである。1969年にフランスに帰化し、1970年から1983年までパリ音楽院で教鞭を執った。フランス近代音楽の解釈者ならびに擁護者として国際的に著名であり、サティやドビュッシーのピアノ曲全集を録音している。ほかに、アルカンやカスティヨン、マスネ、セヴラックらの秘曲も録音している。パテ・マルコーニ社やEMIなどに100点以上の録音を残しており、中でもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が目立っている。1999年12月9日に、フランスでの活動50周年を祝して、シャンゼリゼ劇場において記念リサイタルが催された。2002年には、ヤナーチェクのピアノ曲全集(アベイユ・ミュージック・レーベル)およびシューマンのピアノ曲集(カスカヴェル・レーベル)によってディアパソン・ドール賞を獲得。2006年にはやはりカスカヴェル・レーベルから、ベートーヴェンのソナタ全集が復刻された。実は1954年にもスカルラッティ:ソナタ集(K.259・K.64・K.268・K.492)の録音があり、この1962年の13曲入りにはK.492・K.268・K.64・K.259・K.1の5曲が重複する(再録音)事になる。それだけ早い時期からスカルラッティにはこだわりがあったようである。モノラル期までは曲数の制限が強かったが、ステレオ期になり1枚に13曲も入るようになり、チッコリーニは再び彼の原点であるスカルラッティに挑んだようである。何でも弾けるチッコリーニだが、スカルラッティは他の録音と一緒にできない真実味がある。古くはマルセル・メイエルのような先駆者の演奏があるのだが、現実的に入手可能な範囲ならば、これ以上の演奏はないだろう。ラテン気質の音色とデビュー当時から研鑽を重ねた洗練とが交じり、ステレオでは最高ランクのスカルラッティ:ソナタ集と言って過言ではあるまい。アルド・チッコリーニ(1925 - 2015)はイタリア・ナポリ出身のピアニスト。5歳でピアノを始め、ナポリ音楽院のピアノ科と作曲科を卒業している。その名が広く知られるようになったのは、1949年にパリで行われたロン=ティボー国際コンクールのピアノ部門で優勝を遂げてから。世界各地で演奏活動を行うようになり、ヴァイオリンのジャック・ティボーとデュオも結成、室内楽の分野でも活躍した。16歳のときサン・カルロ劇場にデビューした。1969年にフランスに帰化し、1970年から1983年までパリ国立高等音楽院のピアノ科の教授として多くの弟子を育て上げている。フランス近代音楽の解釈者ならびに擁護者として国際的に著名であり、サティ、ドビュッシーのピアノ曲全集を録音している。ほかに、アルカンやカスティヨン、マスネ、セヴラックらの秘曲も録音している。一方でリストの演奏でも名高い。パテ・マルコーニ社やEMIなどに100点以上の録音を残しており、中でもモーツァルトやベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が目立っている。最後の来日公演は2014年6月であった。2015年2月1日、フランスの自宅で89歳の生涯を閉じた。チッコリーニのピアノには、常に聴き手の想像力を喚起する不思議な魅了があった。風景が浮かぶ演奏とは正にチッコリーニの演奏である。スカルラッティはモノラル期にマルセル・メイエルの演奏が知られるが、チッコリーニの演奏にはメイエルの演奏には希薄だったリアルな幻想性が感じられる。メイエルより現代的ではあるが、幻想性では負けないものが感じられる。また録音も非常に良い。
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