商品コード:1387-013[Pathé] A.ゴールドシュミット / モーツァルト:セレナーデ9番K.320「ポストホルン」
商品コード: 1387-013
商品詳細:指揮者アルトューア・ゴールドシュミット(1902–1970)はドイツ・ベルリン出身とされる。別名Fritz Nathan Jakobでも活動したらしい。ベルリン大聖堂のオルガニスト Walter Fischerやベルリン国立歌劇場の指揮者レオ・ブレッヒなどに師事した。1922年からはブレッヒの助手としてドイツ・オペラで指揮を始めた。ブルンシュヴァイク(Braunschweig)やキール(Kiel)などの地方劇場でも指揮を執った。録音は何故かフランスレーベルに限定していて、1940年代からL'Anthologie Sonore、POLYDORでのSP録音をはじめ、Ducretet Thomson、Pathé、CLASSIC、La Voix De Son Maître等モノラルLP期にある。「ポストホルン」もパリでの録音で、早い時期からフランス・レーベルの指揮者として活躍していたことが窺える。演奏には古めかしさはなく、歴史的な最初期録音として十分愉しめる内容と音質である。1950年代後期以降は録音がない。ポスト・ホルンはM.ステフというポスト・ホルン奏者がソロをとる。ポスト・ホルンは日本語では郵便ラッパ。バルブを持たない円柱状の金管楽器である。18世紀から19世紀頃のヨーロッパにて、乗馬による郵便輸送やメールコーチと呼ばれた郵便馬車がその出発到着を知らせる為、用いていた。楽器として使用されるものは、管を3周巻いたものとなっている。モーツァルトやマーラーなどが、この楽器を使った曲を作曲している。これらの曲ではオーケストラのトランペット奏者が演奏するのが一般的である。マーラーの交響曲第3番のバンダが、特に有名である。この楽器は現代では珍しくなった為、トランペットやフリューゲルホルンで代用されることもある。コルネットは郵便ラッパにバルブが追加され、発展したものである。フランス語ではコルネ・ド・ポスト (cornet de poste)。K.320は第6楽章の第2トリオでポストホルンが用いられることから、「ポストホルン・セレナーデ」とも呼ばれる。当時のザルツブルクではポストホルン(郵便馬車のホルン)は馬車の出発を暗示することから、モーツァルトはザルツブルクを去って行く知人への思いを託してこの楽器を使用したとする説もある。
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