商品コード:1388-059p[VSM] M.ベロフ(pf) / シューマン:クライスレリアーナOp.16(全8曲) , 森の情景Op.82(全9曲)
商品コード: 1388-059p
商品詳細:ミシェル・ベロフ(1950-)はフランス・ヴォージュ県エピナル出身。ドビュッシー、メシアンなど近代フランス音楽の演奏で知られる。ナンシー音楽院で音楽教育を受け、パリ音楽院に進み1966年に首席となる。翌1967年にパリで初めてリサイタルを開く。1967年の第1回オリヴィエ・メシアン国際コンクールに優勝する。1970年にパリで行ったメシアンの『幼な児イエスに注ぐ20のまなざし』の全曲演奏は、イヴォンヌ・ロリオによる初演以後25年ぶりの全曲演奏として大きな注目を集めた。以後、演奏会とレコーディングを通して若くして世界的なキャリアを築く。1980年代半ば頃より右手を故障して第一線から退いていた時期があったが、1990年代には再び両手で演奏できる状態に回復している。フランス音楽の他にはシューマンやブラームス、サン=サーンスといったロマン派音楽にも鋭い感性を発揮している。これは1970年にパリで録音されたシューマンの2作品。ジャン=ベルナール・ポミエとの連弾録音もある。ベロフはポミエより6歳年下だが同じLa Voix De Son Maîtreに籍をおいて居た事もあり、曲を分けあったり、連弾をしたりと、フランス若手世代の有望株同士であった。フランス作品ではダブらないような配慮が見られたが、シューマンのようなドイツ・ロマン派作品ではそこ迄の取り決めはなかったようで、好きな曲を選んで録音した節がみられる。ベロフとポミエは芸風にも似たところがあり、聴いただけでの判別は難しい。何方も超絶的な技巧を持っており、シューマンにも遠慮なく技巧を用いて緩急を付ける演奏は似ている。当LPの録音時、ベロフはまだ20歳か駆け出しであったが、堂に入った演奏に年齢は感じさせない。それでも持てる技巧を早いパッセージでは存分に出して、力強く研ぎ澄まされた明晰さで疾走する所に若さが出ているようである。
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