作品名：フォーレ:舟歌(全13曲)/--第1番 イ短調 Op.26--第2番 ト長調 Op.41--第3番 変ト長調 Op.42--第4番 変イ長調 Op.44--第5番 嬰ヘ短調 Op.66-- | --第6番 変ホ長調 Op.70--第7番 ニ短調 Op.90--第8番 変ニ長調 Op.96--第9番 イ短調 Op.101--第10番 イ短調 Op.104-2--第11番 ト短調 Op.105--第12番 変ホ長調 Op.106bis--第13番 ハ長調 Op.116

レーベルタイプ：【フランスでのオリジナル】---カラー切手ニッパー, 6時に白字で□EMI 下に外周ラウンド白字でMade in France by Pathé Marconi, グルーヴガード厚手, スタンパー/マトリクス:11328 A 21E/11328 B 21, 1971年製造分・2種併存のPathéプレス(最古)

ジャケット：【フランスでのオリジナル】---折返表コートペラ, ジャケ裏年号:なし, ⓅⒸなし(最古)

トピックス：1970年パリにてステレオ録音, 録音詳細不明, 1971年Les Industries Musicales Et Electriques Pathé Marconiによりコピーライト登録・同年La Voix De Son Maître:2C 063-11328(当装丁)にて初リリース→1974年頃ジャケットのみ見開両面コートに変更される→1977年頃赤EMIニッパー見開両面コート・ジャケット---と変遷する, コラールは1983年までかかってフォーレ:ピアノ作品全集を録音した(最終発売は1985年), 1985年に5枚組の全集箱が出た, これがシリーズ第1弾でデビューLPとなった, ペラジャケットは第1弾のみで第2弾録音から見開ジャケットになる, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★+

商品詳細：コラール25～6才頃の録音と思われる。これが彼のデビュー盤かも知れない。フォーレの舟歌は、フォーレ作品の中でも最も美しい曲の一つだが、過去にティッサン=ヴァランタンという超大物の録音がある為か、ノクチュルヌ等と比べると録音は少ない。この盤は、当時若手の演奏ではあるが、実に心奪われる内容で、ステレオの決定盤としても良いと思う。その後コラールは録音を重ね、VSM社の看板ピアニストになってゆく。彼の中でも傑作の一つだろう。若き才能が開花した一枚。このデビューLPを録音した当時はまさかフォーレのソロPf作品全集になるとは想像もしなかったと思われる。しかしこの舟歌が好評だったようで、話が進み、少しずつではあるが1985年までかかってLP5枚にフォーレのソロPf作品全集を録音した。1970年代中期からは仏La Voix De Son Maîtreの看板ピアニストになってゆく。この録音の時コラール自身もLa Voix De Son Maîtreの首脳陣もLa Voix De Son Maître初のフォーレ:Pf曲全集に発展しようとは誰も思っていなかったはず。第2弾が1974年頃の夜想曲全集でLP2枚の連番で発売された。この時もまだ単独の録音であると誰しも思っていたに違いない。La Voix De Son Maîtreレーベルには意外にもフォーレ:ピアノ作品の録音が殆ど無かったのである。第3弾の「前奏曲と即興曲」が1981年に発売され、ここであと一息で全集化の機運が訪れた。1983年デジタルで最後のバラードなどが入った1枚を録音して1985年に発売され、バラ全5枚で完結した。13年間かけての完結だった。ジャン=フィリップ・コラール( 1948-)はこれで間違いなくフレンチ・ピアニズムに名を連ねた一人に認知された。彼はパリ音楽院にてピエール・サンカンに師事した俊英だったが当時は若すぎることもあり、その他大勢の一人でしかなかった。2003年1月、フランス政府からレジョン・ドヌール勲章シュヴァリエを授与されている。フォーレ作品集は彼の中でも原点であり傑作の一つだろう。若き才能が開花したデビュー録音。ジャケットに写る少年のような容姿が懐かしい。今回は全てオリジナルで揃う統一されたバラセットを別に用意している(1388-049)。舟歌だけが初期のリリースで唯一ペラジャケットに入る1枚である。1枚あれば良しという方には迷わず当盤をお薦めする!新鮮且つフレンチ・ピアニズムの粋を感じられる1枚!

J.P.コラールの在庫一覧へ