商品コード:1388-047b[CBS] J.ハイフェッツ(vn) / In Concert1972/フランク, R.シュトラウス, バッハ, ブロッホ, ドビュッシー, ラフマニノフ, ファリャ, クライスラー, ラヴェル, テデスコ
商品コード: 1388-047b
商品詳細:CBSの2枚組オリジナル。J.ハイフェッツによるヴァイオリン・リサイタル集である。当盤は1972年に米ロサンゼルスで行われた録音で、1972年に引退したハイフェッツ最後の演奏会のライブ録音である。コンサートの名目はハイフェッツが教鞭を執っていた南カリフォルニア大学音楽部の学生と教授陣の勉学の資金調達の為に1972年10月23日に開いた慈善コンサートである。これが公開のコンサートとしては最後のものとなった。晩年のハイフェッツは持てる時間のほとんど全てを若手の指導に注いでいて、公開の演奏会からはほぼ完全に遠ざかっていたらしい、これは10年ぶりに開いたリサイタルということである。この時ハイフェッツは71歳であった。前半に大きなソナタを弾き、後半にはヴィルトゥオーゾピースを交えた小品集という構成。バッハ無伴奏からヴァイオリン・ソナタ、サロン風小品まで彼の集大成とも呼ぶべき選曲で、衰えることの無い技巧に加えて円熟味を増した名演集である。特にフランクのソナタ等に於けるクールな中にも僅かに加えた隠し味が大変心地良い滋味深い名演である。ロサンジェルスのドロシー・チャンドラー・パヴィリオンという会場。最後に長い拍手の後にハイフェッツ自ら作曲者の名前をはっきり紹介してから演奏が始まる。一曲だけアンコールを、その曲がギターでお馴染みのマリオ・カステルヌォーヴォ・テデスコの「海のささやき」というこれまた2分に満たない小品。ギターの演目をハイフェッツ自身の編曲で仕上げた意外な曲がアンコールとなり最後のコンサートが終了すると大きな拍手が鳴りやまない。レコードは短くフェードアウトしてLPは終わる。ハイフェッツはLP黎明期にもエマヌエル・ベイと小品集を録音しており、最後も小品集で締めたにくい演出である。71歳にしてこの聴衆を引き付ける求心力を持つ演奏にただ驚きを隠せない。聴衆のノイズも含めた大変生々しいライブ録音で貴重なドキュメントの記録である。
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