商品コード:1388-046[CBS] Z.フランチェスカッティ(vn)/ シューベルト:幻想曲D.934, ソナチネ1番D.384, ソナチネ3番D.408
商品コード: 1388-046
商品詳細:フランチェスカッティの異色の録音。米プレスでさえあまり見る事は無く、珍盤にして隠れた名演。これは仏ステレオ・オリジナル。ベートーヴェンでは激しい情動を見せた彼だが、シューベルトは穏やかに美しく抑えた表情。ピアノはカサドシュではなくE.バニョーリ、このピアニストはイタリア人らしく、なかなか良い味を出していて、決して伴奏にまわっていない。Vnのデリカシーとピアノのサポートで、甘さだけでない美学が出ている。想像以上に良い仕上がり。ジノ・フランチェスカッティ(1902- 1991)はフランス・マルセイユに生まれのヴァイオリニスト。マルセイユ音楽院で対位法と和声法を学んだ。一時、法学の道を志したものの、21歳の時に父親が死去した為、家計を助ける為にヴァイオリニストへの道を選び、1924年にパガニーニのヴァイオリン協奏曲第一番を弾いて、パリ・デビューを飾り、ジャック・ティボーの薫陶を受けることになった。1927年にはティボーの推薦でパリ音楽院のコンサートに出演した。ただし、この年からエコールノルマル音楽院の教授を1931年まで務めており、パリ音楽院には入学していない。また、この間に、コンセール・ストララムに団員として加わったほか、ガストン・プーレが主宰していたコンセール・プーレの副コンサート・マスターを務め、1930年にソリストとして独立した。 1939年には渡米してニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団と共演してアメリカデビューを果たし、そのままニューヨークに定住した。日本では、フランチェスカッティはミルシテインとともに、来日歴のない往年の名ヴァイオリニストとしても知られている。フランチェスカッティの繊細な音を全面に出した録音となっている。フランチェスカッティにとっては珍しいドイツ系作品だが持前の明るさと美音で自分らしく弾いている。全体に抑えた表情で曲の持つロマンティシズムに光を当てた解釈といえる。
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