商品コード:1388-042b[CBS] ジュリアードQt. G.グールド(pf)/L.バーンスタイン(pf)/ シューマン:Pf四重奏曲Op.47, Pf五重奏曲Op.44
商品コード: 1388-042b
商品詳細:ジュリアード弦楽四重奏団は1964年~1967年にかけて録音したシューマンの弦楽四重奏曲全3曲を1969年に米COLUMBIAレーベルから発売を予定していた。米COLUMBIAには既に1964年にレナード・バーンスタインがピアノを弾き、ジュリアード弦楽四重奏団と共演したシューマン:Pf五重奏曲Op.44+モーツァルトのPf四重奏曲K.478というカップリングのLPがML 6329/MS 6929で発売されていた。そのPf五重奏曲Op.44を発売予定の箱物3枚に交ぜて、シューマンの室内楽選集として発売することとしたようである。但し面割の点でどうしても片面が足りなくなる(または余る)事態に気付いた。そこで米COLUMBIAでは1968年5月9-10日急遽グレン・グールドとジュリアード弦楽四重奏団共演のPf四重奏曲Op.47の録音を行った。レナード・バーンスタインという大物に対しグレン・グールドという大物をぶつけて話題性をさらうという意図が感じられる。この録音はグレン・グールドの唯一のシューマン作品となり、数少ない室内楽録音となった。時期的にもジュリアードQt.は初期の堅苦しいスタイルから脱却し、より柔軟で変幻自在の演奏を示すようになっていく。そのあたりは時代の要請でもあり、あのブダペストQt.も同様の経過を辿ることとなる。そのような時期にピアノを加えた室内楽録音が可能となったようである。特に大物との共演ではある程度の自己抑制が求められるからでもある。かくして米COLUMBIAでは1964年~1968年に行われた計5曲の作品を3枚組の箱として1969年にリリースした。ドイツでも同様に3枚組の箱で発売された。フランスではシューマン:Pf四重奏曲Op.47+Pf五重奏曲Op.44のカップリングで1973年に単売を行った。フランスで弦楽四重奏曲全3曲が発売された形跡は見当たらない。何よりレナード・バーンスタイン+グレン・グールドのシューマンという点をアピールしたようである。結局この2曲をカップリングしたLPは1980年以前にはフランスだけで発売されたようである。米COLUMBIAには既にML 6329/MS 6929でバーンスタインを発売していたので重複を避けたようである。そうなると俄然注目となるのはグレン・グールドのPf四重奏曲Op.47である。単売はこれしかないとなれば、注目が大きくなる。やはりというか他の録音と比べるとあまりにピアノが強すぎる傾向がある。しかしそれはグールド参加の室内楽の必然である。ソロではないがグールドファンにも十分に愉しんでもらえる録音である。
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