商品コード:1392-044[VSM] A.ルービンシュタイン(pf) / ショパン:マズルカ全集Vol.1~3/ マズルカ1~51番, 幻想ポロネーズOp.61, 華麗な大ポロネーズOp.22
商品コード: 1392-044
商品詳細:ルービンシュタインはマズルカ全集を3回録音している。1回目は1938-9年(SP)、2回目が当盤の1952-3年(モノラル)。3回目は初のモノラル/ステレオで1965-6年である。全51曲を1970年までに3度も録音した唯一のピアニストだと思われる。それは1887年ポーランドに生まれ、度重なる祖国の戦禍を目の当たりにした経験がそうさせたのだろう。マズルカはポーランドの民族舞踊およびその形式であり、ポーランド人の心である。3回の録音で最も評価が高いのはSP録音の初回であるがSP復刻は音質が良くない。この2回目モノラル録音には初回の精神に近いものが残っておりお薦めしたい。ポーランド人による最初のLP全曲録音である。フランソワも人気だが、フランソワのマズルカはどこまで行ってもフランソワ的であり、伝統の意味では本物と言えない。こちらには本物が持つニュアンスが香り高く残っていてリズム感が絶妙である。ポーランド人だけが持つ感性はこちらなのだろう。聴き込むほどにマズルカという作品に引き込まれる演奏。1966年のステレオは美しく品が良いが土臭さがない。アルトゥール・ルービンシュタイン(1887- 1982)はポーランド・ウッチのユダヤ人の家庭に生まれた。故国ポーランドの作曲家ショパンには格別の愛情を注ぎ、その生涯を通じて、そのショパン解釈には「ショパンと言えばルービンシュタイン」と自らのトレードマークとも言えるほどの評価を確立していた。1930年代のSP期、1940年代~1950年代のモノラル期、そして1950年代後半~1960年代のステレオ期と録音技術の進歩に合わせて3度にわたるショパン全集を残している。RCAのリヴング・ステレオ・シリーズで一世を風靡したピアニストでもあるが、何といってもルービンシュタインの黄金期はSP期、モノラル期である点に異論はないだろう。1952-3年の当録音は正に黄金期といえる録音の一つである。濃厚さは流石に初回SP録音に譲ると思われるがモノラルLP録音としてはこれが本物だと言いたくなる、土臭い躍動感溢れる素朴にして不思議なしゃくり上げるようなリズム。ルービンシュタインの中でもトップ・クランクに入る録音だろう。ショパンの中でもマズルカ程ローカル色、民族色の強い曲はないだろう。いかな上手いピアニストでも本物の民族色を出すことはできない。フランソワのような洒落た演奏はできても、ポーランド人の血でなくては出来ないことがある。何でも弾けるルービンシュタインにあってマズルカ程の嵌り曲はないだろう。但し3回目のステレオを持って終わったと考える方には知らない方が良い録音かもしれない。米国で大きな成功を収めたルービンシュタインが祖国を懐かしみポーランド語で何かひとりごとを語るような印象!
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