商品コード:1392-036p[VSM] A.ルービンシュタイン(pf) パガニーニQt. / シューマン:Pf五重奏曲Op.44
商品コード: 1392-036p
商品詳細:1949年米RCA録音の仏初出。モノラルのみ発売。パガニーニQt.は大変素晴らしい団体なのだが、録音したレーベルが悪く、まともな音で鳴らせるLPは僅かだ。これがその一つ。ルービンシュタインとは何曲か入れていて、どれも評価が高い。パガニーニQt.がパテ・プレスで聴けるというのが夢のような話。シューマンの五重奏は、演奏さえ上手ければ、実に美しい曲。第1楽章のピアノとの対話が、この演奏が第一級であることを物語っている。ジャケ・デザイン秀逸!ルービンシュタインの室内楽録音は限られていてモノラル期は1949年から1950年にシューマン:ピアノ五重奏曲、フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番の2曲がパガニーニ四重奏団と行われただけである。その後もルービンシュタインは室内楽録音には消極的でステレオ期に入るとグァルネリQt.と数曲の録音があるだけである。ただしヴァイオリン奏者やチェロ奏者とのソナタ録音・トリオは比較的多い。RCAもルービンシュタインに対しては協奏曲やソロ録音を望んでいたようである。何よりルービンシュタインが目立つことが重要だったのだろう。そのような環境の下で1949年に行われたシューマン:Pf五重奏曲は異例といえる。パガニーニ四重奏団は1946年に米国で結成された団体。1940~60年代のアメリカで活躍した名門である。リーダーはアンリ・テミアンカ(1906-92)で、イザイ、フーベルマンらの流れを汲む奏者である。団体名の由来はパガニーニが選んだ4つのストラディヴァリ(2Vn, Vla, Vc/通称パガニーニ・カルテット)に由来している。メンバーのうち3人はベルギーで学んでおり、アメリカで生まれた団体ながら、「ベルギー宮廷の四重奏団」と称されたプロ・アルテ弦楽四重奏団の流れを汲む四重奏団である。テミアンカはパワーもあり、鮮烈なソロを造作もなく発揮する名人。やわなピアニストでは共演はままならない。しいて共演できるピアニストはRCAではルービンシュタインが最適だったといえる。パガニーニ四重奏団の本領はベートーヴェンであり、3/6/11/12/13番を除く11曲の録音が有る。しかしRCAは以前から大物同士をがっぷり四つに共演させるビジネス手法が得意であり、ルービンシュタインとパガニーニ四重奏団はまんまとRCAのビジネス手法にはめられてしまったようである。これが100万ドルトリオのように成功したとさすがに言えないが、それでもスリリングで興味をそそる録音になったといえる。2曲で終わった点をみると本人たちも乗り気ではなかったに違いない。あくまで時代が作った勝手な共演の範疇を出ない録音だが、二度と再現できない点で価値ある録音ではないだろうか? ルービンシュタインの室内楽録音はその後もあり、グァアルネリQt.とは相性の点で良かったが、競演の面白さはなくなった。
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