商品コード:1396-048[DECCA] C.キョンファ(vn)/ ベートーヴェン:Vn協奏曲Op.61
商品コード: 1396-048
商品詳細:新シリーズSXDLの'79年の録音。DECCA社は既にDIGITAL RECORDINGの初期段階の時期に入っており、この録音は幸か不幸かデジタルの洗礼を受けることになった。我々としては嘆かわしい限りだが、当初のDECCA社にしてみれば社運を賭けた一大イベントだっただろうと想像する。音は思った程悪くなく、デジタルのマイナスの恩恵は大きく感じなかった。美しくガラス細工のような繊細なベートーヴェンがある。チョンに合った音。悪くない!チョン・キョンファ(1948-)は韓国のソウルに生まれた女性ヴァイオリン奏者。12歳でジュリアード音楽院へ留学しイヴァン・ガラミアンに師事した。1967年レーヴェントリット国際コンクールへ出場し、同窓のピンカス・ズーカーマンと同時優勝となる。レーヴェントリット国際コンクールで優勝したチョンにはアメリカの各オーケストラから出演依頼が殺到したが、師のガラミアンの「10代のうちにあまり有頂天になって舞台に出るのはよくない」というアドバイスに従って、演奏活動をセーブして、スイスに住んでいたヨーゼフ・シゲティに師事した。1970年ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで開かれた慈善ガラ・コンサートへも出演した。この演奏会で、チャイコフスキー:Vn協奏曲を弾き、慈善演奏会の評は載せないことが多いイギリスの新聞から「ジネット・ヌヴー以来、こんな素晴らしいヴァイオリニストを聴いたことがない」、「満員のお客のしつこい拍手喝采以上の価値が本当にあったのだ。果たしてハイフェッツがこれよりも巧く奏いたかどうか、疑問に思う」といった賛辞を受け、英デッカ・レコードと録音契約を結び、年に100回以上の演奏会を行うトップ・ヴァイオリニストとなった。英デッカに多くの録音を行った後に、1988年に英EMIに移籍して現在に至る。バッハ無伴奏は特に評価が高いが、全ての録音に対し人気が高い。世界レベルで高い評価と名声を得た初のアジア人ヴァイオリニストである。中でもコンドラシンがウィーンpo.を振った1979年のデジタルの初期録音は、チョン・キョンファが何故ここまで高い評価を受けたのかが理解できる演奏である。聴き慣れたベートーヴェン:Vn協奏曲を自身の語り口で演奏している。確かに演奏は洞察力に富み、情感あふれる中にも野生動物を思わせるような本能的なパッションが見え隠れする。欧米人奏者にはない独特の俊敏さで激しさを秘めたスタイルが評価されたのだと思われる。コンドラシンはこの録音の前年1978年にアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団に客演中のアムステルダムにおいて、オランダへの亡命を表明。同楽団にて、常任客演指揮者に就任する。1981年心臓発作のためアムステルダムにて死去。この時、コンドラシンは1982年からラファエル・クーベリックの後任として、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者になることが内定していたが、実現することはなかった。
C.キョンファの在庫一覧へ









