商品コード:1399-064[RCA] W.ランドフスカ(cemb) / ポーランド古代舞曲集/オギンスキ, ポロネ, ランドフスカ, カート, ラモー, クープラン, ショパン
商品コード: 1399-064
商品詳細:これはワンダ・ランドフスカ( 1879 - 1959)の晩年、1951年5月ランドフスカの自宅のある米国ティカット州レイクヴィルの自宅での録音。この時点でランドフスカは72歳でありニューヨークのスタジオまで行くことができず、自宅での録音を条件に承諾したものだろう。晩年になって故国であるポーランドの古い舞曲集を演奏したいという希望があったのではと思われる。国内LPには「パデレフスキーに捧ぐ」の帯が付いていたらしい。大半が初めて聴く音楽ではあるが、ランドフスカの原風景が浮かぶようなLPである。ポーランドの古い舞曲はラテン系作品とは異なり明るい音楽ではない。どちらかといえば陰鬱な曲調が中心となる。A面先頭に配置された1765年生まれのポーランドの作曲家ミハイル・クレオファス・オギンスキの「祖国への別れ」と題されたポロネーズがこのLPの方向性を示している。モーツァルトの6歳下という時代である。この曲は実はアンジェイ・ワイダ監督のポーランド映画「灰とダイヤモンド」の悲劇的なラストシーンで効果的に使われている。日本人にはまったく馴染みのないリズムとメロディーであるがこれがポーランド的なる音楽なのだろう。楽器は例によってプレイエル社のモダン・チェンバロで弾かれた、一聴大味にたとえられる音ではあるが、ランドフスカ以外にこれらポーランドの古い作品をチェンバロで演奏しようとする奏者がいるはずもなく、一つの歴史的ドキュメントしての側面も持つLPである。バッハではないランドフスカの演奏だが、モダン・チェンバロという楽器で古い音楽を再現しようとした先駆者である。選曲からして大衆向けではないこの録音はRCAの意向とは考えにくく、ランドフスカ本人の強い意思で実現したものだろう。1940年パリから米国への命懸けの脱出の末、1941年米国の地を踏むことができた。脱出直前にランドフスカのの所有する音楽院と邸宅の財産はドイツ軍によって徹底的に盗み出され、ほとんど手持ち資産のない状態での渡米であったらしい。1942年ニューヨークのタウン・ホールでバッハのゴルトベルク変奏曲でリサイタルを開き、1959年、RCAビクターに3声のインヴェンションとシンフォニアの録音を完成。同年8月16日、コネチカット州レイクヴィルの自宅で死去。80歳であった。数あるランドフスカのLPの中でもこれは異色、また最も入手の難しい一枚である。LPの最後にショパンのマズルカを選んだ所にランドフスカのこだわりを感じる。
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