商品コード:1414-008[ETERNA] J.ヴァルター(fl) I.アールグリム(cemb) / バッハ:Flソナタ全集(8曲)
商品コード: 1414-008
商品詳細:ヨハネス・ヴァルターは、東独を代表するフルート奏者として、その名を知られるようになった。この曲の初出は、2枚組Wジャケットの黒厚盤だが、希少で高価。彼の燻銀とも言えるひなびた音は、西側の、特にフランス系の奏者には無いもので、ドレスデンという風土が育んだものだろう。本物のバッハの音色のような気がする。東独のフルーティスト、ヨハネス・ヴァルター(1937-)はドレスデンsk.のソリスト。カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学でフルートを専攻し、1958年にドレスデン・シュターツカペレにフルート奏者として採用された。1960年にはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の首席フルート奏者となったが、1963年に古巣のドレスデン・シュターツカペレの首席フルート奏者に舞い戻り、2003年に退職するまで、その座にあった。透明感のある渋みがかった音色と、流麗な節回しで人気のある演奏家の一人。東欧らしい燻し銀という言葉がぴったりのフルートだ。1967年PHILIPSのアールグリム(cemb)とバッハのフルート・ソナタ全集が録音された。2枚に全8曲が入る完全版。演奏・音質ともに第一級の仕上がり。まさにケーテンの曇り空を見上げたような悠久の色合いが蘇るような空気感に包まれるバッハの手触りが感じられる。西側には古い名演がひしめく曲であるが、ヴァルターの音色はここドレスデンでしか聴けない音である。西側のいかなる名盤とも異なるバッハの故郷を感じさせる演奏である。記載はないが筆者の調べでヴァルターは使用する楽器はドイツ・ヘッセン州シェーネック (ヘッセン)のフルート工房「ハンス・ライナー」製である。ハンス・ライナーは旧東ドイツ・ザクセン州マイクノイキルヒェンで父親が経営するフルート工房「アントン・ライナー」で修行を積み。1936年独立してヘッセン州シェーネックで自社工房「ハンス・ライナー」を創設した。「ハンス・ライナー」の源流はチェコとの国境に近いマイクノイキルヒェンでここは楽器の街であり、旧東ドイツの管楽奏者たちの大半がマイクノイキルヒェンで制作された楽器を使用しているはずである。ドレスデンsk.メンバーに至っては8~9割近いと思われる。この旧共産圏の辺境で作られた楽器が西側に出回るはずもなく、ドレスデンsk.の「いぶし銀の音」の秘密はマイクノイキルヒェンを源流とした管楽器と大いに関係がある。実際ヨハネス・ヴァルターのこの独特の音はハンス・ライナーの音なのである。当然ヴァルターの愛器はハンドメイドの特注品である。ハンス・ライナーの楽器は癖が強く、扱いがむつかしい半面、手懐ければヴァルターのような得も言われぬ音が出せるようになる。尚ヴァルターは日本の「村松フルート」も所有しており、1980年以降の録音で使っているらしい。ヴァルター曰く「村松フルート」はハンス・ライナーに最も近い音の海外製楽器だそうである。
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