商品コード:1419-060p[DISCARA] P.ボーベ・ゴニー(pf) / リスト:ウィリアム・テルの聖堂, ゴニー:子供の死をめぐって, バッハ:主よ、人の望みの喜びよ, ショパン:軍隊ポロネーズ, スクリャービン:白ミサ 他
商品コード: 1419-060p
商品詳細:ピエール・ボーベ=ゴニー(Pierre Baubet-Gony・1934-1997)はフランス・サン=ローラン=デ=ザルブル生まれの男性ピアニスト。マルセイユ音楽院でマドレーヌ・コレにピアノと和声を学ぶ。その後、パリ国立高等音楽院でトニー・オーバン、マルセル・ビッチュに作曲を師事した。1959年にマルグリット・ロンの名門ピアノ学校(École Marguerite Long)を卒業。1961年にはピアニストのマリー=クレール・ロワゾー・ド・グランメゾンと結婚。1982年には南フランスのルールマランに音楽アカデミーを創設した。本格的な演奏活動は1966年に始まった。その後1960~70年代を通じて、パリやフランス各地の音楽祭に出演している。レパートリーは非常に広くバッハ~スクリャービン、ロシア・ピアニズムへの傾倒が強く、ラフマニノフとスクリャービンの解釈には特に定評があった。後年は教育活動にも力を注ぎ、ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院でピアノ教授を務めた。ジャズ・ピアニストのスタン・ラフェリエールも少年時代に彼に師事し、12歳でピアノ二重協奏曲を共演したことを回想している。作曲家としても活動した。録音は少なく今のところ確認できるLPはこの1枚だけである。1976年1月パリのサル・コルトーで行われた演奏会のライブ録音である。A面はリストと自作。自作には「子供の死をめぐって」と副題があり、おそらく自身か親族の子どもが亡くなったことを動機とした作品だろう。瞑想的な曲である。さてボーベ=ゴニーの本領はB面から始まる。B面トップはよく演奏されるバッハのカンタータ140番からのピアノ編曲「主よ、人の望みの喜びよ」だが、ここではマイラ・ヘスやブゾーニではなくデンマーク出身の作曲家・音楽学者アルベルト・ラッソン(Albert・Lasson)によるピアノ編曲を使っている。ラッソン版はロマン派的な豊かな響きを持つ編曲で、シンプルでありながらバッハ特有の複雑なポリフォニー(多声部)を、ピアノという楽器の特性を活かして色彩豊かに、そして現代のピアノでも美しく響くように再構築している。これは今まで聴いたピアノ編曲と大きく印象が異なり、このLPのハイライトである。この1曲で買いのLPだと即断できる素晴らしい演奏である。ラッソン版は抑揚が小さい代わりに胸を打つ間が感じられる。B面後半はスクリャービンとショパンだが、このどれもがボーベ=ゴニーというピアニストの本性を反映している。バッハは曲の良さで誰もが認める感動的な演奏だが、スクリャービンとショパンにおける演奏が非常にうまい。強い打鍵をほぼ使わず、意味深な弱音を使い静かに盛り上がる。特筆すべきは軍隊ポロネーズである。大半のピアニストが威風堂々と演奏するのに対しボーベ=ゴニーは優しく軽やかに美しい演奏である。このタイプの軍隊ポロネーズは珍しい。人に聴かせる技を持った上手いピアニスト!2度目は期待できない超珍品!
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