商品コード:1429-026[VSM] S.リヒテル(pf) D.オイストラフ(vn) M.ロストロポーヴィチ(vc)/ ベートーヴェン:三重協奏曲Op.56
商品コード: 1429-026
商品詳細:1969年録音。ベルリンにロシアの大物巨匠ソリスト陣(リヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチ)と帝王カラヤンが集まった。宣伝効果の大きな組み合わせでクラシック音楽史上の伝説的となった国籍を超えた共演である。DGGとの契約がありながらも、EMI系にも録音するという、カラヤンでしか許されないことを平然とやってのける超人ぶり。彼の音楽の好き嫌いは別として、どの録音にも一定以上のクオリティーを獲得した類稀なる偉大な指揮者だった。仏プレスでは渋くなりがちなベルリンpo.の音がやや華やいで聴こえる。元気よく3人を迎えるベルリンpo.。ロシア勢だけでも20世紀を代表するソ連出身の巨匠ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)、スヴィアトスラフ・リヒテル(ピアノ)が顔を合わせることは滅多にない。西側の帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルを率いて重厚なオーケストラ伴奏を担当。これは一つの協奏曲録音というより、一つの政治ショーの様相さえ感じる企画となった。カラヤンがまとめ役のように思えるが、実際はどうなのだろう? リヒテルは彼のドキュメンタリーDVDで、この「三重協奏曲」の録音について、「悪夢のような思い出しかない」と語っている。演奏は完全に指揮者カラヤンのペースで進められたが、旧ソ連の3名人は取り敢えずそれに従って演奏した。リヒテルに言わせると、オイストラフはカラヤンに対してひどく気弱になっており、ロストロポーヴィチはすっかりカラヤンに追従していたからだとのことだ。それでも、リハで第2楽章のテンポが遅すぎると思った3名人は、オイストラフにその旨をカラヤンに伝えてもらった。だが録音本番の時、カラヤンは改めてオケに向かって、「諸君、第2楽章をもう少しゆっくり演奏してくれたまえ」と指示した。ベルリン・フィルは自分たちの指揮者の指示に従った。3名人はどうしようもなかった。そのような行き違いもあったが、とにかく全曲の録音を済ませてから、リヒテルらはカラヤンに対して「演奏において納得できない部分があるから、少しだけ録り直しをして欲しい」と要請した。するとカラヤンは「その必要はない、もっと重要な仕事がある」と言って取り合わなかった。「もっと重要な仕事」とは、ジャケット写真の撮影だった。独奏者3名人が後方に立ち、カラヤンは前方で椅子に掛けた。3名人にはカラヤンの様子は見えなかった。だが仕上がったレコード・ジャケットに採用された写真にリヒテルは愕然とする。「我々3人はカメラマンの要求に従ってバカみたいに愛想笑いをし、その前でカラヤンは妙に芸術家然とした顔で済まして収まっている」。DVDで、リヒテルは不愉快極まりない口調で当時を回顧して述べている。H.v.カラヤン指揮ベルリンpo.という強烈なオケが全てを決めるように演奏もオケが前面に出ている。
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