商品コード:1431-024[VSM] ハンガリーQt. L.ヴァルガ(vc) / シューベルト:弦楽五重奏曲D.956
商品コード: 1431-024
商品詳細:ハンガリーQt.の歴史は古く、ハンガリーのブダペスト・アカデミーで、ゾルタン・コダーイやイェネー・フバイに学んでいたメンバーであるシャーンドル・ヴェーグらによって、1934年に設立された団体。1935年にはデビューしている。ヴェーグは1940年にヴェーグ四重奏団を設立するために退団しているのでLP録音にはシャーンドル・ヴェーグが参加した録音は存在しない。1950年代のモノラル録音からは第1ヴァイオリン:ゾルターン・セーケイ、第2ヴァイオリン:アレキサンドレ・モシュコフスキー、ヴィオラ:デネーシュ・コロムザイ、チェロ:ビルモシュ・パロタイの4人で行ったものが多い。1956年にチェロがガブリエル・マジャールに交代するので曲によりチェロが2パターンあるが基本はこの4人である。当録音の第2ヴァイオリンは、Michael Kuttner。美しい演奏を心掛けるより、一直線に曲への沈潜を見せる。個人の名人芸も見せつつ、4人均質型の原型のような極めて緻密なアンサンブルである。強弱を巧みに使い、うるさい演奏をしない所に好感が持てる。1960年代中期頃からVOXへ移籍し、メンバーも一部変わり、ステレオ期に入るとスタイルは大きく変わることになる。このLPは特に優美なメロディーを持つ名曲2曲入りであり大推薦!1937年~1972年までの間に第2ヴァイオリンが4人、チェロが3人いて、第1ヴァイオリンは35年間ゾルタン・セーケイ、ビオラも35年間デネーシュ・コロムザイが変わらず担当した。最後のメンバー交代は1959年であり、ステレオ期は同一メンバーである。SP→モノラルLP→ステレオLPと3つの世代で常に第一線で活動を続けたハンガリーQt.であったが、1972年に4人とも健在のまま解散に至った。リーダーのセーケイが1973年からカナダのバンフセンターでアーティスト・イン・レジデンスとなったことと関連があるようである。彼らの解散は誰かが亡くなったという理由ではない。ゾルターン・セーケイとデネーシュ・コロムザイによる「ハンガリー四重奏団」が35年の節目に終了したということらしい。デネーシュ・コロムザイは1972年に新しい「新ハンガリー四重奏団」を結成し1979年まで演奏活動を続けた。セーケイは室内楽の演奏活動から教育・ソロの演奏活動へシフトを移した。長寿で知られたアマデウスQt.も39年で解散した(ヴィオラ奏者が亡くなった)。ハンガリーQt.が最後に選んだ曲がシューベルト:弦楽五重奏曲であった。全体に力みが完全になくなり、アンサンブルとして熟成した内容が感じられる。穏やかでいて完成度の高い演奏であり、含蓄の深さが染み出してくるような優しい演奏である。ある意味、弦楽四重奏団の最終過程を見る思いがある。
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